学校生活を裸足で過ごす「はだし教育」について、小学校、中学校の事例を見てきたので、次に高校の状況を調べていきたいと思います。
ただ、高校の場合は学校からの指導で「学校生活全般で裸足になる」ということはなく、生徒の取り組みとして学校行事や部活動の一部が裸足で行われる、という事例が殆どのように思われます。
【体育祭編】裸足で走るの痛すぎて泣いてたのは自分だけですか(今は裸足じゃないけど)
— 平塚江南高校bot (@hkhs_bot) December 10, 2020
実はnorimakiもこの学校の体育祭を見たことがありました。それは2011年か2012年の話なのですが、当時はプログラムの一つに、「色別の集団演技」というのがありました。色の数は全部で8チームかもう少し多いくらいで、その全員が揃いの衣装を着て、マスゲームのような集団演技をする、というものだったと思います。
そして、その足元はというと男女とも全チーム全員裸足。体育祭は7月に行われており、当日は梅雨の中休みの猛暑の一日だったと記憶しているのですが、ジリジリ焼けつくような校庭の砂の上で、演技の前にチームのリーダーの子が「(足の裏も)熱いと思うけど、これが最後だから…」みたいな気合入れをしていたのを覚えています。
それ以降は見に行っていないのですが、このTwitter投稿を見ると、今は裸足ではなくなったみたいです(さすがに炎天下の裸足というのは安全上の問題もあったのかも知れません)。
応援団の次は、チアリーダーの裸足です。
まずは、山口県立宇部商業高校から。裸足で応援を送るチアリーダーを紹介したテレビ番組と思われる動画がありました。文章の部分は番組内のナレーションを文章で書き起こしたものです。
宇部商アルプスには一つの掟がある。焼けたコンクリートに、チアリーダーは裸足で立つ。なぜ
(女子部員)「野球も頑張っちょるけん、わたしたちも、裸足で暑い思いをして頑張りたいです」
宇部商業高校といえば、2012年にnotrimakiはこの学校の体育祭を見学したことがあるのですが、その当時は、開会式から閉会式まで、ほぼ全競技、全生徒が裸足でした。当日は雨が降っていたのですが、特に印象に残っているのは女子の棒引きでした。なかなか気合の入った競技で、棒にしがみついたまま引きずられる生徒もいたのですが、そんなこともお構いなしに、足の裏から体操服まで泥まみれになりながら棒を奪い合う生徒たちの様子が印象に残っています。
また、youtubeの投稿から裸足のチアリーダーを探すと、以下の学校でも行われていたことが分かりました。
山口県立小野田高校(2011年)
宇部鴻城高校(2014年)
ここまで紹介した3校はいずれも山口県内の高校なのですが、小学校、中学校の事例でも見た通り、同県には小中学校の頃からはだし運動が浸透していたことも、裸足応援が盛んだったことと関係しているのかも知れません。
山口県以外での裸足チアリーダーを調べてみると、朝日新聞富山版(1997年7月24日)に、「こちらは裸足で 滑川チアリーダー」という表題で、滑川高校の様子が以下の通り紹介されています。
三塁側の滑川の応援席。約二十人のチアリーダーは裸足になっていすの上からナインに声援を送った。
リーダーの生徒会総務の●●幸子さん(三年生)は「はだしの方が気合が入ります」。
靴下を脱いだのは、足首だけが日焼けしないのを防ぐ意味もあるとか。強い日差しのなか、ほかにもまねをする生徒がちらほら。
入学後の応援歌練習で、新入生は裸足になることが求められている(いた)高校もありました。インターネット上でそれらの内容が紹介されれいましたので、学校名と共にその内容(各ウェブサイトからの引用です)を列挙していきたいと思います。
宮城県立古川高校
女子生徒も裸足にはちまきという伝統のスタイル
鳥取県立倉吉東高校(2012年)
今日は、放課後の応援歌練習が竹田川の河川敷にて行われました。まだまだ練習が必要な1年生たちの居残り練習です。
裸足で歌う1年生たち!がんばれ!!
鳥取県立鳥取中央育英高校(2013年)
裸足になって大声で歌います
鳥取県立鳥取中央育英高校(2014年)
朝7時からグラウンドで練習しました。
とても寒い朝でしたが、生徒たちは裸足で気合を入れています
鳥取県立鳥取中央育英高校(2015年)
朝7時に集合し、予定通り外で練習を行っています。
地面は湿り気味でしたが、裸足でがんばりました
福岡県立修猷館高校
各教室から体育館まで1学年400人が太鼓の音に合わせて裸足で走って移動する
柔道部や剣道部、水泳部等裸足がデフォルトの部活以外で、裸足の練習がデフォルトになっている高校もあるようです。
昭和女子大学附属昭和高校ダンス部 動画の中では、「私たちのダンス部は、モダンダンスを基調としているため、常に裸足で練習をしています」という部員さんのコメントと共に紹介されています。