昭和60・61年度、市教育委員会から「健康教育」研究校に指定され、「心身ともにすこやかな生徒の育成」を研究主題として取り組んでいる。その一環として、校舎内における"はだし"の生活を通して自律神経の活性化、足裏の筋力強化などをねらっている。
はだしの生活から
●●純子
私の通っている学校、北星中学校では、はだしの生活をしています。前、兄が「はだしの生活をしているよ。」と言った時、まず私の頭に思い浮かんだことは、「きたない。」とか「画びょうが落ちたときふんだらいたいだろう。」ということではだしの生活をしたくなかったです。
四月、私は北星中学校に入学しました。校舎は、三つあり北側から新館、北校舎、南校舎という順序で並んでいました。私は、一年二組になったので新館の二階の教室に行きました。北校舎と南校舎は、新しくきれいにしたけれど、新館は前のままなので、旧館といったほうがよいくらいきたなかったです。こんな教室で一年間、はだしで生活することを考えると、とてもいやな気持になりました。教室に、ゴキブリがでたこともあったし、虫も時々わきましたので、家に帰ったらすぐ足をきれいに洗って、つくづくいやだと思う毎日で、その時は、はだしの生活の良い面など考えもしませんでした。
でも、悪いことしか思いつかないのに校長先生がはだしの生活を進めるわけがありません。校長先生は、校長先生なりに、良い面を見つけてはだしの生活をお進めなさったことでしょう。
そこで、私は考えてみました。良い面とは何なのかという疑問の答えを出し、少しでもはだしの生活に慣れるために。
何分か考えた末、ようやく私の意見がまとまりました。校長先生がおっしゃっていた「健康のため。」ということ以外も出ました。
一つは、今の子は、へんぺい足で、弱々しい感じの子が多いから、体力などを強め、自然で健康的になるため。
もう一つは、頭もさえてくるんじゃないかということです。
はだしの生活をすることによって、頭を回転させ、よく働かせて授業に取り組ませるようにすれば、きっと真剣で活気あふれたよい授業になるに違いありません。
こんなことから、校長先生はじめ、先生方、私達生徒は、はだしで毎日生活しています。
やっと、私は、はだしの生活の良さがわかり、またはだしの生活をする学校が、今増えつつあるわけもわかり、新たな考えを持てました。
なんだか、そう考えていったら、きたなさや、あまりこの生活をするのに感心しないという考えはうすれてきました。
入学してからもう三ヶ月、私はもうはだしの生活に慣れ、前のように、つま先で歩いたり、いやな感じをして歩かないようになりました。決してきたないという事が慣れ、何も感じなくなったわけではありません。きたないとは思うけれど、良い面もたくさんあるので、きたないという感じがしてもやわらげてくれるのです。足を動かすたびにつくごみ、このごみも、足をマッサージしてくれると考えればよいしごみがつくということは、ほこりが多いことなので、もっとそうじを念入りにやらなければという気持ちをわきおこさせてくれるきっかけにもなるのです。
これからも、良い面を思って、毎日はだしの生活に取り組みたいと思っています。