はだし教育新聞記事
(1983年以前)
小中学校におけるはだし教育に関する新聞記事から、その実践内容が分かる部分を収録したものになります。黄文字部分は見出しからの、白文字部分は本文からの引用です。
1975年(昭和50年)
----1975年1月31日 山陰中央新報
大代小学校(島根県大田市)
児童たちは学校生活はすべて運動服の軽装で、"裸足で歩く運動"を奨励、現在十六人の生徒が裸足で生活。
----1975年9月18日 新潟日報
中野山小学校(新潟県新潟市)
【健康増進は"足もと"から 中野山小・はだし運動】
新潟市の中野山小学校では、全校生徒がはだしの生活をしている。名付けて"はだし運動"という。この運動は今年で三年目。生徒の間にもすっかり定着し、父兄からは風邪をひかなくなったと好評だ。
----1975年10月9日 山陰中央新報
石見東小学校(島根県日南町)
【元気にはだしの生活】
石見東小学校では「強い子供を育てよう」と、四十八年から教室でも、グラウンドでも「はだしの生活」をしています。校長先生が「足をくつ下や上ばきで保護すると弱くなる」と、四月から十一月までは先生も、お友だちも「はだしの生活」をすることにしました。
1976年(昭和51年)
----1976年6月10日 岐阜日日新聞
八幡第二小学校(岐阜県八幡町)
【健康の秘けつ…はだし】
同校で"はだし運動"が始まったのは五年ほど前。冬の間は寒いため、五―十一月の七カ月間だがこの時期になると児童は病気、けがなど特別な事情がない限り全員はだし。従ってこの間はスリッパは不要になり、登校するとくつをげだ箱にしまい、下校まで教室内外を問わずはだしで歩く。
----1976年6月18日 山陰中央新報
久多美小学校(島根県平田市)
【さわやかに"はだしの授業"】
午前八時に登校すると、まず、はだしで校内マラソン、自分の体力に応じて五―十周を走る。そして、足を洗ってそのまま、はだしで教室に入る。上ばきは自宅へ持ち帰ったまま。ただ一カ所の便所を除いては下校するまではだしの生活。「ひんやりとして気持ちがいいや」と児童たちは伸び伸びしている。
----1976年8月10日 山陰中央新報
国富小学校(島根県平田市)
【はだか、はだしで体力作り】
また、はだかではだしの体力作りもやっています。
----1976年9月7日 読売新聞
水後小学校(広島県庄原市)
【はだし バンザイ】
こうして始めた"はだしの学校"の一日は午前八時に登校、はいている通学用のくつをげた箱に入れると午後四時の一斉下校まで八時間ははだし。校庭から教室に入るときは簡単な足洗いをする。
----1976年11月3日 朝日新聞
花山小学校(愛知県下山村)
体育は、全員、はだしが決まりだ。
----1976年11月8日 山陰中央新報
田井小学校(島根県吉田村)
【はだしでがんばる業間体育】
二時間目が終わると、業間体育で、みんなはだしで外に出ます。これを始めたころには、「いたい」と言う声が、あちこちから聞こえてきたものですが、もう慣れたせいか、あまり聞かなくなったような気がします。
1977年(昭和52年)
----1977年8月31日 読売新聞(山形)
屋代小学校(山形県高畠町)
【はだし運動で健康】
「はだしは気持ちがいい」―屋代小では、三年前から、学校ぐるみで「はだし運動」を展開している。校内はもちろん、グラウンドでも子供たちは、いつもはだしだ。はだし運動は、あくまで子供たちの自由意思にまかせ、強制はしない―ということでスタートした。ところが、はだしは子供たちの間で、たちまち大流行した。春から秋にかけては、ほぼ全員の子が学校でははだしで過ごす。高学年では、冬でもはだしでいたり、くつ下をはかない子がいる。
----1977年9月3日 朝日新聞(山口)
櫛浜小学校(山口県徳山市)
まず第一に駆け足。二時限目が終わると、全員はだしでグラウンドに集合。学年別に四級から一級まで設けられたコースを体力に応じて走り"昇級"を目指す。
----1977年9月7日 読売新聞
水後小学校(広島県庄原市)
【はだし バンザイ】
こうして始めた"はだしの学校"の一日は午前八時に登校、はいている通学用のくつをげた箱に入れると午後四時の一斉下校まで八時間ははだし。校庭から教室に入るときは簡単な足洗いをする。休憩時間には校庭に出てバレーボール、ソフトボール、鉄棒、なわ跳びとはだしの子どもが楽しく遊んでいる。
----1977年9月21日 中国新聞
吉川小学校(広島県東広島市)
【はだしで体鍛える】
運動場では全員はだし。登校してくるとすぐはだしになって運動場へ出てくる。体を鍛える一つの方法として、四月から始めた。運動場での朝会ももちろんはだしである。
1978年(昭和53年)
----1978年3月1日 読売新聞(新潟)
十日町小学校(新潟県十日町市)
【"ハダシのすすめ"】
六年二組。在籍児童三十七人のうち、素足の子供は三十人を超える。先月中旬には氷点下十度を割る日が何日も続いたが、子供たちは平気だった。冷たく光る体育館内をはねて回り、時には雪の中に素足を突っ込む。この学校で"はだしのすすめ"を始めたのはさる四十二年のこと。
----1978年9月8日 朝日新聞(山口)
広瀬小学校(山口県錦町)
三年前から「太陽と遊ぼう」をテーマに、休み時間を利用して上半身はだかになっての体操、薄着の励行やはだしになる運動などをすすめた。いまでは、冬でも半そで、半ズボン、はだしの子が目立ち、かぜをひく子も減った。
----1978年9月18日 朝日新聞(島根)
柿木小学校(島根県柿木村)
【"素足"で体力向上】
柿木小は、児童の体力づくりを目指し、校内ではすべて素足で歩かせるほか"業間体育"に力を入れ、健康管理にも大きな成果をあげている。
----1978年11月3日 朝日新聞
宇賀荘小学校(島根県安来市)
【はだしで鍛錬】
くつは、学校にいる間、はかない。「はだし健康法」を去年から取り入れた。皮膚の末端を刺激して抵抗力がつく。はだしの生活だけに、校内からは危険物が一掃されている。
1979年(昭和54年)
----1979年1月14日 読売新聞(山口)
明新小学校(山口県大島町)
【真冬もはだしでマラソン】
二校時終了後、必ず外に出てかんぷまさつ、マラソン、望遠訓練をしています。真冬でもはだし、はだかでがんばったせいか、一昨年はインフルエンザにかかる人も少なくなりました。
----1979年2月10日 山形新聞
窪田小学校(山形県米沢市)
【効果バッチリ"はだし運動"】
去年の冬から、一部のクラスで始まったはだし運動は春から全校的に広がり、四百十二人の児童全員が教室でもグラウンドでも素足に。運動会でも全員、はだしで走った。こんな様子が去年九月二十九日の本紙夕刊で紹介された。同小では去年から始まったばかりで冬の寒さに耐えられないから―と心配して、十二月上旬から「くつ下を履くように」指導したところ、「もっと続ける。一冬通したい」と児童の強い声があり、自由にしたところ、今でも六十六人がはだしのまま。
----1979年4月21日 読売新聞(鳥取)
岩美東小学校(鳥取県岩美町)
【浜マラソン10年 放課後、裸足でかける】
町立東小では、学校裏の海岸で"浜マラソン"を続け、体力づくりにはげんでいる。季節は四月から十一月ごろまでで、悪天候の日は体育館で。体の調子が悪いもの以外は必ず参加し、潮風の中を、裸足でかけ回る。
----1979年6月3日 毎日新聞(山形)
明治小学校(山形県山形市)
【「ハダシの学校」スタート】
明治小では、一日から校内ではスリッパやズックぐつをはかず、ハダシになって勉強することを決めた。十月まで「ハダシの学校」を続けるという。校舎内でスリッパをはくのはトイレだけ。くつ下は登下校時にも使用せず、校舎内はハダシで歩くことにした。
----1979年6月10日 朝日新聞(山形)
明治小学校(山形県山形市)
「はだしと廊下がこんにちは」と、山形市灰塚の明治小の児童たちは、今月からはだしの学校生活を始めた。明治小の玄関の掲示板には「はだしの学校のスタートだ!」の張り紙。一年生から六年生まで全員が教室で、廊下で、体育館で、グラウンドでもはだし。登下校も素足にズックばき、家に上がる時にぞうきんで足をふく。
----1979年6月12日 荘内日報
余目第三小学校(山形県余目町)
【学校にいる時はハダシで 余目三小のユニークな「素足運動」】
朝から下校するまで学校にいる間はすべてハダシという余目三小の「素足運動」が今年で三年目を迎えた。子供たちは登校するとまずクツを脱ぎ、廊下をペタペタ歩いたり、グラウンドで土の感触を楽しんだりと、さながら原始生活を味わう気分。もちろん、授業中もハダシで、このほど行われた全校マラソン大会では、全員が校外に飛び出し、固い舗装道路を力走した。
----1979年10月21日 読売新聞(神奈川)
入船小学校(神奈川県横浜市)
【"ハダシの学校" 効果満点】
今、子供たちは、休み時間になると、われ先にと校庭にとび出す。げた箱にうわばきとくつ下を入れ、ハダシになって―。休み時間、元気に走り回り、ベルが鳴ると、備え付けのシャワーで足を洗い、ぞうきんでふいてあがる。
----1979年12月3日 秋田さきがけ
田村小学校(秋田県大雄村)
【寒さなんて吹っ飛ばせ!数年前から素足生活】
田村小学校では、冬を迎えた今も児童の大半が素足で学校生活を送っている。同校が児童たちにはだしにならせたのは五十一年春から。五十一、五十二年度は四月から十月までをはだしの季節としたが、児童たちはすぐに慣れ、三年目の五十三年度はフルシーズンを奨励、体操の時間以外は風邪気味の児童がわずかにくつ下をはく程度で、寒風吹き荒れる冬季もはだしで生活する児童が年を追って増えてきた。
----1979年12月19日 時事日本
装港小学校(山口県岩国市)
【はだしで健康づくり 全校あげ、今春から実施】
「健康で頑張りのきく子どもに」岩国市立装港小学校では、手近なことの実践から健康づくりをと、教室内ではだしを励行、寒い冬を迎えたが、児童らは上ばきなしで元気に学んでいる。はだしの運動は四月の暖かい季節に始め、徐々に慣らしてきた。気候のよい時は外でもはだしになった。
1980年(昭和55年)
----1980年1月22日 読売新聞(山形)
南小学校(山形県山形市)
【「はだし運動」真冬も】
寒さなんかに負けないぞ―。山形市青田の南小では、冬でも多くの児童が素足で生活している。同校では、校舎内を素足で生活する「はだし運動」を六年前から続けている。冬でも素足を続けたいという児童は、父兄の了解を得たうえで素足のままの生活を送っている。一月二十日現在、素足で生活している児童は全体の約一五%の約百五十人。
----1980年2月24日 読売新聞(熊本)
碩台小学校(熊本県熊本市)
【素足は健康にいいよ】
素足運動が始まったのは五十一年から。一年生の一学級が、担任の勧めで始めた。他の学級にも広がり、一昨年から全校あげて取り組んでいる。素足になるのは四月から十一月まで。この間は、室内ではクツ下、上ばきをはかない。運動場でももちろん素足。約二割の児童は、冬の間も、クツ下をはいていない。
----1980年4月1日 読売新聞(岡山)
小野田小学校(岡山県熊山町)
【カゼ返上素足マラソン】
小野田小は、始業前に全児童が参加して"はだしのマラソン"を続けており、この冬はカゼをひく子もなく大きな成果を挙げている。早朝マラソンはかなり前から取り入れていたが「健康づくりにははだしが一番」と昨年七月、このスタイルで再スタートした。
----1980年4月17日 教育新聞
広渡小学校(福岡県遠賀町)
マラソン=走ることの効用は今さらいうまでもないことだが、同校の早朝マラソンの特色をあげれば、単に希望者だけでなく、全職員、全児童が参加し、しかもハダシで走っていることである。
----1980年5月5日 教育新聞
磐清水小学校(岩手県千厩町)
【裸・はだしの運動も】
六月からは、裸・はだしの運動が実施される。中・高学年女子を除く全児童が、朝の始業時から下校時の四時頃まで、短パン一つで、また、一年から六年までの全児童が、はだしで学校生活を送るのである。
----1980年5月22日 北日本新聞
南条小学校(富山県高岡市)
【"はだし"でスポーツを】
南条小学校は五十二年春から"はだしでスポーツを"という作戦を展開。いま同校では、サッカーやハードルなどの競技ではズックをはくが、グラウンドで鉄棒、タイヤ飛び、階段上がり、平均台、ジャンボネットなどすべて素足のままだ。
----1980年6月26日 朝日新聞
入船小学校(神奈川県横浜市)
【校庭は一切素足】
はだしの学校―。横浜市鶴見区、市立入船小の実践だ。「校庭でははだしになろう」のスローガンで昨年四月から、体育時間、遊び時間は一切素足。最近では教室内でもはだしの子がふえている。
----1980年7月8日 東奥日報
目時小学校(青森県三戸町)
【はだしで鍛える目時小】
大きな子供に育てる、最後までやりぬくねばり強さの養生の手段として、子供たちにはだしの生活を味わわせ、このなかで、しつけ、自主性を育てている。まず、はだしになる手始めは校内でズックを脱ぎ、くつ下をとることから始まった。いまも、はだしになることは、児童の判断に任せられているが、寒さとか、からだの具合がわるくない限りは、はだしになることが原則。校外での運動の時間は、全員がはだし。
----1980年7月9日 朝日新聞(岡山)
本荘小学校(岡山県倉敷市)
【「はだしの運動」効果着々】
本荘小学校は、五十三年度から「はだしの運動」に、父母らの協力を得て取り組んでいる。午前十時二十分から十時四十五分までを業間運動の時間にし、みんながはだしで遊ぶ。
----1980年7月23日 山形新聞
大久保小学校(山形県村山市)
【一石二鳥のハダシ運動】
校舎内でのズック履きは、いけません―。村山市立大久保小では、こんな約束事を決め、児童も教職員も、ハダシでピタピタと歩いている。ハダシの実践は、PTAの了解を得た去年の二学期から。十月末まで行い、冬季間は休んで、先月から再び始めた。児童たちは素足にズックを履いて登校、下足箱にズックをしまい、後は下校するまでハダシの生活。小グラウンドや中庭で遊具で遊ぶときもハダシだ。
----1980年8月13日 西日本新聞
帯山小学校(熊本県熊本市)
その意味で校訓を最もよく実践しているのは同校の"ハダシ教育"だ。同校では児童だけでなく、教職員も学校の敷地内であれば、校庭であろうと校舎内であろうと、みんなハダシ。ハダシ教育は、同校の教職員の教育に対する意気込みをはっきり示している。
----1980年8月26日 朝日新聞(山口)
馬島小学校(山口県徳山市)
【年中素足で通す】
子どもたちは一年中、教室ではもちろん、運動場でもよほどのことがない限り素足で過ごす。
----1980年9月9日 秋田さきがけ
中川小学校(秋田県角館町)
【はだしってイイナァ】
さる四十八年、学校保健推進指定校となったのを機会に歯みがきの指導とはだしの生活を重点的に取り上げた。なかでもはだしについては、毎年六月から九月いっぱいは、校舎の内外でははだしで通すというもの。ことしですでに八年、はだしの習慣はすっかり定着、いまでは朝、登校した子供たちはすすんでくつ下を脱ぎ、一日中はだしで通す習慣になった。
----1980年9月16日 山梨日日新聞
三村小学校(山梨県玉穂村)
【素足で健康な子供に】
玉穂村の三村小は子供たちの偏平足を直すため、ことし五月から「土ふまず促進運動」を始めている。一学期は五月中、全校児童が参加してはだしの早朝マラソンを続けた。また、十二クラス全部で教室での授業はすべてはだしで行った。一方、二学期は夏休みの習慣が抜け切らないため、しばらくの間、上ばきでの生活をした後、各学年が順次、再びはだしの生活に戻した。十月ごろまではだしの生活を毎日続ける予定という。
----1980年9月25日 朝日新聞(富山)
小杉小学校(富山県小杉町)
午前八時二十分、小杉小学校の朝は全校児童、教職員が校庭に並んで腹の底から大声をしぼり出すことから始まる。そのあとは二十分間の「全校運動」。どの児童もはだし、短パン姿で楽しそうに体を動かす。体育授業や全校運動をはだしで行っているため、へん平足が減ったとみられ、学校側は近く統計をとり証明したいとしている。
----1980年9月26日 読売新聞(富山)
杉原小学校(富山県八尾町)
広いグラウンドを素足で走らせ、土に親しませようと、八尾町杉原小は、二学期からはだしの体育授業を始めた。
----1980年9月27日 朝日新聞(富山)
宮田小学校(富山県氷見市)
【運動ぐつ・上ばきは追放】
昨年五月からはへん平足解消のため運動ぐつ、上ばきを追放、はだしで通している。
----1980年10月6日 朝日新聞(広島)
真亀小学校(広島県広島市)
【ぼくら過保護知らず はだし・はだかの運動会】
「ぼくらの学校は、はだかとはだしの運動会」―五日、真亀小学校のグラウンドでは、日焼けした子供たちのはだが輝いていた。「人間ははだかが自然の姿。過保護をはねかえそう」と同校では、この春から体育の授業ははだかではだし。
----1980年10月10日 読売新聞
入船小学校(神奈川県横浜市)
【はだし】
入船小学校の児童は、昨年六月から体育の時間はもちろん休み時間も、はだしで校庭を走り回っている。はだしの気持ち良さを知った子どもたちは、教室内でもほとんどがはだしだ。
----1980年10月11日 中国新聞
栗谷小学校(広島県大竹市)
【はだしでマラソン】
大竹市栗谷町、栗谷小学校の児童は毎朝、始業時前の十分間、はだしで運動場をマラソンし、体を鍛えている。休憩時間も運動場ではだしで遊ぶ。冬でも素足で通学する子供が少なくない。
----1980年10月14日 朝日新聞(佐賀)
三里小学校(佐賀県小城町)
四月から十一月まで、子供たちは、素足で過ごす。はだしマラソンが定着し、雨の日は、先生が考え出した「三里体操」をする。
----1980年10月22日 毎日新聞(山口)
興進小学校(山口県山口市)
【"はだしっ子"成果あり】
興進小がはだし教育を始めたのは五十三年七月、県、市教委から「教科体育」研究校の指定を受けてから。健康のため。授業中も休み時間も、すべて全児童がはだしに半ソデ、半ズボンの薄着で通すことを決めた。
----1980年10月24日 神戸新聞
榎列小学校(兵庫県三原町)
昨年五月から、教育以外ではすべてはだしで生活、運動する"はだしの体育"を実践している。「筋力のもとが足の裏にある、足の裏を鍛えることは健康な体力づくりの基本である」との考え方からで、スタート後はカゼをひく児童が少なくなり、敏しょう性もアップしたという。
----1980年10月30日 朝日新聞(熊本)
碩台小学校(熊本県熊本市)
今では珍しくなくなったが、四月から十一月までの間、登校したら裸足。義務づけてはいない年間半そで、裸足の子も全体の一五%はいるという。
----1980年11月5日 四国新聞
中央小学校(香川県善通寺市)
【健康づくり はだしが一番】
「健康づくりは、はだしから。ズックやソックスを脱ごう」―。善通寺市中央小学校では、児童たちの健康づくり運動として九月からズックやソックスを脱ぎ、みんながはだしになってスポーツや遊戯をし、教室でもはだしで勉強に励んでいる。同校の児童六百二十二人は朝、学校へ来ると、まずズックとソックスを脱ぎ、はだしになって運動場に飛び出し、元気に走り回ったり遊戯を楽しんでいる。朝礼もみんなはだし。授業が始まると、足を洗ってはだしで教室に入り、勉強に励んでいる。体育の時間や業間体操、昼休みや放課後ももちろんはだし。学校にいる間は完全にはだしの生活。時にははだかとはだしでの体力づくり運動も。
----1980年11月6日 読売新聞(山口)
灘小学校(山口県岩国市)
【素足でも安全な校庭】
児童たちは登校すると雨、雪に関係なく全員素足になる。一昨年から推進しているノーソックス運動はもうすっかり定着したようだ。
----1980年11月7日 北国新聞
湖北小学校(石川県加賀市)
【効果上々 はだしマラソン】
加賀市湖北小学校は、今春から「豊かさと活力のある子をめざす教育」を取り入れ、休憩時間に全校児童がはだしマラソンを行って体力づくりに効果をあげている。
----1980年11月8日 時事日本
六呂師小学校(山口県岩国市)
【六呂師小で三つの"ハ"運動】
六呂師小学校では、"三つの『ハ』"運動が展開される。ハダシ、ハダカ、ハミガキがそれ。ハダシを始めたのはことしの四月から。朝登校と同時に児童たちはソックスを脱ぎ捨てる。そのまま学校周辺を一周り。部落の中を通る約1キロの道のりだが、全員自主的に走っている。
----1980年11月12日 西日本新聞
日之影小学校(宮崎県日之影町)
【日之影小の『素足運動』】
日之影小学校は、ことし四月から、ユニークな『素足運動』を続けている。毎日午前十時十五分から十時半までの休み時間を利用した『業間活動』をその時間にあてている。男の子も女の子も、全員ハダシで校庭へ出て、割り当てられた体育や遊びをする。
----1980年11月21日 西日本新聞
水引小学校(鹿児島県川内市)
【はだしでカゼ知らず】
水引小学校では、生徒が一日中はだしで過ごし、健康づくりをしている。
----1980年12月13日 読売新聞(鹿児島)
小宿小学校(鹿児島県名瀬市)
【裸に素足で 体力づくり】
登校したらすぐ素足になり、雨が降っていてもくつをはかない。教室を汚さないよう、校舎の入口に足洗い場を設けてある。最初は、足の裏が痛そうに歩いていた児童も、今ではすっかり慣れ、家に帰ってからも素足で過ごす児童が多くなったという。
----1980年12月21日 北日本新聞
蜷川小学校(富山県富山市)
【成果あげる "はだしの体操"】
蜷川小では、昨年秋から児童をはだしにさせ、体育の時間などグラウンドで"はだしの体操"を実行している。体育の時間、グラウンドでは全員がはだし。
1981年(昭和56年)
----1981年1月8日 読売新聞(島根)
津和野小学校(島根県津和野町)
【冬でも素足で通す】
五十三年春から素足を励行した。クギなどでけがをしないよう十万円をかけ教室や廊下の床を整備し、便所も改装した。最初は「足の裏が痛い、気持ちが悪い」などと顔をしかめる児童もいたが、慣れるに従って苦情が出なくなった。四分の一の児童は冬でもほとんど素足で通すほどになった。
----1981年1月15日 読売新聞(佐賀)
若楠小学校(佐賀県佐賀市)
【はだし教育】
はだし教育といっても特別なものではない。朝、登校後の二十分間、はだしで校庭に出て遊び運動をするほか、休み時間、体操の時間、掃除の時と屋外では全部はだしで過ごそうというものだ。
----1981年3月25日 西日本新聞
赤江小学校(宮崎県宮崎市)
【はだしで健康づくり 赤江小】
宮崎市の赤江小では冬ははだかマラソン、春から秋にかけてははだしの励行で健康づくりを行っている。四月―十一月は『はだしの励行期間』で児童は一日中はだしで過ごす。はだしになると全身の血行が盛んになり健康増進に大いに効果があるということで四年前から始められた。冬の間ははだしの強制はしないが、一年中くつ下をはかない元気な子も多い。
----1981年4月21日 中国新聞
徳山小学校(山口県徳山市)
【"はだし教育"で生き生き】
四月から十月まで校内での行動はすべて素足―徳山市毛利町、市立徳山小では、児童の足の皮膚を鍛えるため"はだし教育"を試みている。都市のど真ん中に位置し、土に触れる機会がめっきり少なくなった子供たちにだけに、素足で校庭を走り回る姿もいきいきしている。
----1981年4月25日 新潟日報
亀田西小学校(新潟県亀田町)
【"ハダシ教育" 成果上々】
亀田西小では一年前から"ハダシ教育"を実施している。今のところ体力、健康状態に個人差があるため"強制"でなく"奨励"。四、五月の暖かい時期になると大半の児童がハダシ生活で冬場でも全校児童の約一割が素足のまま。
----1981年5月24日 山陽新聞
旭竜小学校(岡山県岡山市)
【健康づくりに「はだしの体育」】
旭竜小学校では、一年前から、はだしの体育を取り入れ"野生の回復"を図っている。けががあっては大変と、約百万円をかけて、校庭にテニスコート用の上質の土を敷き、週三回の体育の授業のうち、冬場のサッカーなど球技や器械運動のほかは、すべてはだしで駆け回る授業がスタート。
----1981年6月6日 山梨日日新聞
境川小学校(山梨県境川村)
【はだしで「イッチニ」】
へん平足を追放し、運動神経の向上を図ろう、と境川小は、全校挙げて「はだし運動」を展開している。へん平足は運動神経・体力低下を招くと言われているだけに「はだしでできるスポーツはすべてはだしで」と体育授業や運動集会はすべてはだしが原則。
----1981年6月17日 西日本新聞(熊本)
御領小学校(熊本県五和町)
【体作りはハダシ運動で】
今、私たちは強い体を作ろうというのを目標にして、ハダシ運動に取り組んでいます。ハダシですごすと、体に良いということですが、なかなかなれずに、最初のうちは気持ちが悪く、足がいたくなったり、うまく歩けないほどでした。
----1981年7月8日 愛媛新聞
桑原小学校(愛媛県松山市)
【僕らはハダシの王様】
昨年四月からは●●校長の方針で体操時間は全員はだし。
----1981年7月10日 時事日本
六呂師小学校(山口県岩国市)
【裸足教育 扁平足が治った?】
市内から約二十キロ入った山間部にある同校では昨年四月に●●校長が着任して以来「たくましい六呂師の子供」をめざして、三つのハ運動を続けている。ハダシ、ハミガキ、ハダカの三つ。校舎内でも運動場でも児童はすべてハダシ、朝はハダカで乾布摩擦、ハミガキの励行。
----1981年7月15日 読売新聞
富野小学校(京都府城陽市)
この"はだし教育"もその一連の試みで、スタートしたのはこの五月から。登校すると、児童は、教室でも廊下でも校庭でも、はだしになって活動する。この運動はとりあえず十一月まで続けられるという。
----1981年7月16日 西日本新聞
田代小学校(鹿児島県阿久根市)
とくに同校が自慢しているのが、児童たちのハダシのマラソン。県の新しい体力づくり『山坂達者』運動の一つとして、六月中旬から続けている。児童たちは、毎朝授業前の七時五十分から同八時十分まで、ハダシになって、一周百五十メートルのトラックを個人の体力に合わせて走り、その距離だけ図表を塗りつぶしている。
----1981年7月19日 西日本新聞
本城小学校(宮崎県串間市)
【はだしで元気な本城小】
串間市の山間部にある本城小学校では、健康的な"はだしの生活"を取り入れている。校舎は新設して三年目。リノリュームの床は危険もないし、足の裏を刺激することは体に効用があると、昨年、PTAや子供たちと相談、実行に移した。校舎からはだしのまま、運動場に飛び出している。運動場の隣にある二アールのイモ畑。うね作り、植え付け、除草などみんなでやった。もちろんはだしで。
----1981年8月12日 朝日新聞(広島)
比和小学校(広島県比和町)
去年四月からは土踏まずをつくる運動を始めた。教室に青竹を備えて休み時間に踏む。学校内でははだしで歩く。とくに今秋の運動会では、初めてはだしで競技をおこなった。児童たちも運動会に備えて、はだしで遊んだりして少しずつ慣らしていった。
----1981年8月25日 読売新聞(岡山)
唐松小学校(岡山県新見市)
【全児童はだしマラソンが好評】
唐松小は、全校はだしマラソンを実行、成果をあげており二学期も続ける。朝礼のあと全員がくつを脱ぎ音楽に合わせて運動場を各自が自由に走る。
----1981年8月26日 朝日新聞(山口)
麻郷小学校(山口県田布施町)
【素足で校庭走る】
午前七時四十五分から八時十分までの「トレーニングタイム」。二、三校時の間に「健康タイム」二十五分間。「トレーニングタイム」も「健康タイム」も先生たちがいっしょに参加、子どもたちは素足だ。
----1981年8月27日 朝日新聞(山口)
平田小学校(山口県岩国市)
体育の時間は全員が素足。
----1981年9月3日 朝日新聞(富山)
片口小学校(富山県新湊市)
【効果あげる業間体操 厳冬でもはだし・はだか】
給食後、校内の清掃が終わると、全児童がはだしで校庭に集合する。高学年の女子の一部を除いて、上半身はだか。授業の間をうまく利用した業間体操は、はだか、はだしによる健康教育だ。
----1981年9月4日 北国新聞
七塚小学校(石川県七塚町)
【2学期からはだし教育 運動場でも教室でも】
七塚小学校は二学期から「はだしの学校教育」を始めた。児童らは夏服期間の十月末まで、サッカーなど特殊な運動を除いて始業から終業まで校舎内でも運動場でもはだしで生活。来年以降も六月から十月末までの五カ月間、この試みを続ける。
----1981年9月9日 西日本新聞
御笠の森小学校(福岡県大野城市)
【強く育て ハダシっ子】
子供に野性を取り戻し、健康づくりを―と大野城市立御笠の森小学校では二学期から、学校の生活に"はだし"を取り入れている。夏休み中に『二学期から学校の校舎内、運動場ははだしで活動する』と各家庭に通知。この通知に父兄からの反対の声gは一つもなかった、という。
----1981年9月16日 朝日新聞(三重)
中郷小学校(三重県嬉野町)
【はだしでリレー走 体力づくりに励む】
三年前からリレー走とフィールド・アスレチックを利用しての体力づくりを始めた。リレーは始業前に、児童会が中心となって毎日やる。リレー走。一年から六年までを縦割りで四組に分けて行う。偏平足をなくすため、はだしで走る。
----1981年9月27日 埼玉新聞
中央小学校(埼玉県上尾市)
【校庭は"はだし"で】
「ハダシで土を踏んで丈夫な子供を育てよう」と、上尾市立中央小学校はこの九月からハダシによる学校生活を始めた。体育の時間のほか、昼休みや業間休みにも校庭に出る時にはハダシを奨励している。
----1981年9月29日 朝日新聞(広島)
幟町小学校(広島県広島市)
【はだしで3分かけ足】
幟町小の子どもたちは、校庭の土をけって力強く走る。みんながはだしだ。「三分間かけ足をはだしで…」は、二、三年来の課題だった。まず去年の春、児童にソックスをぬぐよう呼びかけ、父母にもはだしの良さを説いてきた。最初、戸惑い気味だった子どもたちもすぐに慣れ、冬の間もはだしで通した子もいた。
----1981年10月1日 山形新聞
向町小学校(山形県最上町)
【好評です"はだし運動"】
同校では、特色ある教育の一つとして、五十四年度から「はだし運動」を始めた。これは校舎内ではズック、靴下などを履かずに勉強し、遊ぶというもの。子供たちがなじみやすいようにと"ペタペタ運動"とも言っている。春から秋の床が冷たくない時期に実施している。
----1981年10月4日 熊本日日新聞
若葉小学校(熊本県熊本市)
【校庭は芝生のじゅうたん 体育も裸足で伸び伸び】
同校では芝生が生えそろってからは登校したらさっそく靴下を脱いで、全員がはだしで過ごす。教室の中はもちろん体育の時間もはだし。芝生は張ってあるし石ころは拾ってあるのでけがの心配はない。子供たちは伸び伸びとはだしの生活を楽しんでいる。
----1981年10月8日 毎日新聞
赤津小学校(栃木県都賀町)
【はだし教育】
「野性的なたくましい子を育てよう」と下都賀郡都賀町の赤津小学校は、この六月から"はだし教育"をしている。子どもたちは朝、登校すると、はだしになり、授業中も体育の時間もズックをはかずに過ごす。はだし教育を始めた●●校長によると、はだしに適した地表の温度は一〇―四四度。したがって、はだしになるのも六月から十月いっぱいまで。秋の運動会も、もちろんはだしで行われる。
----1981年10月12日 南日本新聞
樋脇小学校(鹿児島県樋脇町)
【裸足で元気いっぱい 運動会もくつ脱ぎ】
樋脇小学校の「裸足の教育」が効果を上げている。始めてちょうど一年。体育の時間はもちろん、運動場に出るときは全員が裸足。おかげでみんな丈夫になり、朝礼の際、倒れる子供は一人もいなくなったという。このほど行われた運動会も全員が裸足で出場。校庭を元気いっぱいに走り回り、父母を喜ばせた。
----1981年10月21日 読売新聞
南小学校(岐阜県中津川市)
【"はだし教育"5年、成果着々】
中津川市立南小学校が、「全校はだしの生活」に取り組み始めて五年になる。男の子も女の子も、毎日、ゴム草履で登下校。学校では教室でも校庭でも、はだしで元気に駆け回り、みんな泥だらけだ。同校に「はだしの生活」が取り入れられたのはさる五十二年九月。初年度は九月から十一月までの期間でスタート。そのままはだしで冬を過ごした児童は十人前後がった。ところが翌年は、はだし期間を六月から十月までに設定したにもかかわらず、児童たちは三月ごろからはだしになり、"越冬児童"も百人以上にふくれあがった。
----1981年10月23日 南日本新聞
宮小学校(鹿児島県吉田町)
【成果あげる ハダシ運動】
「健康はハダシから」のスローガンで、吉田町の宮小が始めた校内ハダシ運動は、スタートから三年目を迎えすっかり定着。「へん平足が治った」「カゼをひかなくなった」などの効果が出ている。同校では、十一月と二月にワラ草履を作り、十二月から三月までは上ばきとして使っているが、この期間以外はすべてハダシで押し通している。
----1981年10月24日 埼玉新聞
小渕小学校(埼玉県春日部市)
【頑張る"はだしの学校"】
はだしマラソンでへん平足をなくそう―と、春日部市立小渕小では、児童たちが週三回校庭をはだしで走るなどして矯正に努めている。はだしマラソンだけでなく、体育の授業や掃除など外に出る活動は全てはだしのままで行われており、運動会も全員がはだしで実施したばかり。
----1981年11月1日 茨城新聞
諏訪小学校(茨城県鉾田町)
【はだしで駆け足 体力づくり】
同小がはだしの駆け足に取り組んだのは、朝礼の時に貧血で倒れたり、気分が悪くなるなどの児童が目立ったのと、風邪をひいて欠席する児童が多かったため。「何とか子供たちの体力をつけよう」という職員会議で、●●教務主任が業間体育としてはだしの駆け足を、と提案、さっそく昨年七月からスタートさせた。全児童の駆け足は毎日十時二十分から。「クシコスの郵便馬車」のドーナツ盤のレコードを"駆け足行進曲"として二回かけ、一周百五十メートルの校庭をはだしで四周から六周駆け足する。
----1981年11月3日 朝日新聞
戸出西部小学校(富山県高岡市)
【毎日素足で校庭に】
同校の自慢は昼の全校活動。毎日昼休みの後、全員が素足で校庭に飛び出す。軽快な音楽に合わせて目の運動をし、柔軟体操、ボール運動、アスレチックなどを組み合わせた独特の運動で、二十分間みっちり汗を流す。
----1981年11月4日 朝日新聞(熊本)
花園小学校(熊本県熊本市)
【内も外もみなはだし】
休み時間。外に出る子の半分ぐらいは、はだしだった。足洗い場からそのまま教室へドタドタとあがる。子どもたちは朝、げた箱に靴を入れて、夕方取り出すまで、はだしで過ごすようになった。
----1981年12月3日 朝日新聞(山口)
周防小学校(山口県光市)
周防小学校では登校した全校児童が上半身裸になり、はだしでグラウンドを走りまわっていた。三年前から、午前十時十分から二十分間の業間体育の時間を設け、裸になって乾布摩擦や縄跳びを続けてきたが、今年四月からははだしになり、市教委と育友会が全員に一戸ずつボールを買ってボール運動や目の体操も取り入れた。
----1981年12月4日 愛媛新聞
垣生小学校(愛媛県新居浜市)
【全校あげてハダシ作戦】
同校は九月からへん平足の"一掃作戦"に乗り出し、病気やケガをしている子を除き、原則として全員がはだしで運動場に出ることにした。体操の授業はもちろんのこと、休み時間中や朝の児童集会もすべてクツを脱ぎ捨てて素足のまま。
1982年(昭和57年)
----1982年1月14日 西日本新聞
加布里小学校(福岡県前原町)
【はだしでへん平足なくせ!】
はだし教育は五十四年、五十五年度の二カ年は体育の時間だけだったが、五十六年四月から十二月までは全面実施した。『寒くなる一月からは各人自由になったんですが、はだしの子が断然多いんですね。やはり素足の方が気持ちいいんでしょう』と先生たち。
----1982年1月21日 西日本新聞(宮崎)
明道小学校(宮崎県都城市)
はだしの学校で有名な都城市立明道小学校では、ことしも霧島おろしの厳冬の中で、はだしのランニングと乾布摩擦など"厳寒訓練"を続けている。大寒の二十日も凍るような北風の中で児童たちは素足で霜柱を踏みしめながら、一周百八十メートルのグラウンドを五、六周走った。
----1982年2月6日 読売新聞(静岡)
磐田中部小学校(静岡県磐田市)
【ハダシ教育で"風邪KO"】
登下校は低学年は体育服、中、高学年は私服だが、校内に入るとすぐ体育服に着替え、すぐにハダシになる。強制ではないが、病気や体の調子の悪い子を除き全員がハダシで夏、冬も同じ服装で過ごしている。そして、朝八時からの五分間かけ足、二時間目と三時間目の間の二十五―三十分の全校運動、昼休みもハダシで自由に運動しており、体育授業にも利用される。
----1982年2月11日 西日本新聞
宇美東小学校(福岡県宇美町)
【広がるはだしの輪 はつらつランニング】
宇美東小学校の児童たちは走るのが大好き。それもはだしのランニングだ。雪が積もった日も、霜柱が立った日も、子供たちは元気はつらつ。運動場には毎朝、はだしで走り回る子供たちの輪が広がり、寒さなんかに負けない、たくましい子が育っている。
----1982年2月19日 中日新聞
安城東部小学校(愛知県安城市)
【はだし教育3年】
同校のはだし教育は、以前から体育の授業などに一部取り入れられていたが、五十四年春から本格的に始まった。雨天時の運動場、体育館内、外庭の清掃時を除き、原則として登校後、下校までの間は屋内、屋外ともはだしで過ごし、運動場から校舎へ入る際も足を洗わない。ただ、一―三月は靴をはく、はかないは自由にしているが今でも約五十人ははだしで過ごしている。
----1982年2月20日 鹿児島新報
柳迫小学校(鹿児島県末吉町)
【はだしで運動場駆ける】
二校時と三校時の業間十分を利用して「仲よし時間」を設けた。この時間では、一年から六年までの全児童がはだしになって、マラソン、なわ跳びをする。
----1982年3月6日 四国新聞
誉水小学校(香川県大内町)
【成果あげる素足教育】
素足教育は、児童の自由参加が建前。初めは児童の一―二割程度の参加だったが、毎年のように参加者が増え、いまでは全校児童の半数以上を数えるようになった。児童たちは、登校とともにソックスを脱ぎ捨て、下校するまで素足のまま。
----1982年5月13日 教育新聞
安城東部小学校(愛知県安城市)
【成果あがる全校ぐるみのハダシ教育】
朝、通学班で登校し、それぞれの学級の下駄箱に靴を入れると、帰宅まで靴は下駄箱に入っていることになる。運動場も教室もすべてハダシ。足は洗わない。足を洗うのは家に帰ってからである。校舎内に入る時はマットで足をぬぐってから上がる。それで教室に砂が入ることはない。
----1982年5月25日 北日本新聞
戸出西部小学校(富山県高岡市)
【少ないへん平足の子 はだし授業が効果】
同校では数年前から、毎日二十分間の業間活動や体育の授業をはだしで行っており、「その効果が現れた」と野田講師は分析している。
----1982年5月27日 読売新聞(埼玉)
小渕小学校(埼玉県春日部市)
【へん平足児童が四割も ハダシ体操で1/8に激減】
同校では早速、"偏平足退治"のため、毎朝十分間のハダシ体操を取り入れた。最初は「石があって痛い」「気持ちが悪い」と言っていた子供たちもやがて慣れ、体育の時間ばかりでなく教室内でもハダシでいる子が増えてきた。
----1982年6月9日 西日本新聞(熊本)
花園小学校(熊本県熊本市)
【みんな元気に素足運動】
学校では、素足運動や歯みがき運動などをやっています。素足運動は、室内や運動場を一年間通して、上ぐつやくつ下をはかないで過ごそうという運動です。
----1982年6月12日 毎日新聞(鹿児島)
脇本小学校(鹿児島県阿久根市)
【へん平足は直そう 先生も児童もはだし】
阿久根市脇本小で先生たちと全校児童がそろってはだしの学校生活を始めた。七日からはだしの学校生活に踏み切った。登校すると同時にはだしになり、廊下でも教室でも職員室でもみんなはだし。はだしの学校生活は県下の小学校のあちこちで実施しており、珍しくはないが、同小では冬季の、とくに雪とか大霜など特殊の場合は検討するとして出来るだけ年間を通してはだしの学校生活を続ける。
----1982年7月7日 朝日新聞(静岡)
磐田中部小学校(静岡県磐田市)
【はだしの生活で効果】
そこで採用したのが「はだしの生活」。はだしになることで敏しょう性を養い、寒さに耐える健康な体づくりをねらった。朝登校して、はだしになり、下校するまで、全員が床や校庭に直接足を触れて生活する。今年で六年目になるが、校内でのけが人はぐっと減った。
----1982年7月11日 朝日新聞(静岡)
梅ヶ島小学校(静岡県静岡市)
また、今年から、校内では、はだしで生活することにした。
----1982年7月16日 朝日新聞(高知)
野老山小学校(高知県越知町)
校内では全児童がワラジばき、または裸足で過ごし、毎週土曜日には学校周辺のあぜ道などで、学年別の裸足マラソン大会もしている。
----1982年7月17日 読売新聞(鳥取)
羽合西小学校(鳥取県羽合町)
【成績上々の素足教育】
なかでも児童の健康・体力増進には積極的。健康があってこそすべてが向上してくるとの考えから今年五月、校舎内外での素足教育を始めた。
----1982年8月4日 朝日新聞(岩手)
御辺地小学校(岩手県二戸市)
【はだしの実践】
もう一つの同校の特徴は、児童とともに、教職員も始めた校内でのはだしの実践だ。去年の春から、校舎内も外も素足で生活する。
----1982年8月26日 朝日新聞(山口)
豊井小学校(山口県下松市)
【素足が徹底】
夏場は鉄棒やボール運動、冬場はランニングや縄跳びという業間体育。ただ、ここでは児童たちは素足。友達同士励ましあい、健康な体をという趣旨で、五十四年度から「素足の学校生活」を始めた。
----1982年8月27日 朝日新聞(山口)
周防小学校(山口県光市)
【三つのは運動で意欲 毎朝裸、はだしで走る】
登校してきた児童たちは、毎朝裸、はだしで校庭を走る。走ることは、かなり前からやっていたが、五年前に裸、昨年からは、はだしが加わり「三つのは」運動。どの子もまっ黒に、たくましい。
----1982年9月7日 朝日新聞(三重)
三浜小学校(三重県四日市市)
【薄着・はだしで鍛錬】
学校ではショートパンツ、トレーニングシャツ姿、薄着、そしてはだしが原則。
----1982年9月6日 朝日新聞(三重)
笹川西小学校(三重県四日市市)
最初に手がけたのは、体育の時間と運動会は、はだしで通し、真冬でも半そで、半ズボン。この四月には父母らの協力で、青竹六本を組み合わせた遊具ができた。子供たちは毎日一回はくつを脱いで渡る。
----1982年9月19日 朝日新聞(三重)
長瀬小学校(三重県名張市)
【はだし教育に挑戦 将来は上履きも廃止】
「足の強い子供を育てよう」と、名張市立長瀬小学校は、二学期からはだし教育を取り入れている。二十六日開く秋の運動会は「はだし運動会」を目指すことになり、毎日午前、午後各二時間ずつの練習ははだしだ、将来は上履きも廃止し「はだしの学園」にするという。
----1982年9月21日 朝日新聞(広島)
幟町小学校(広島県広島市)
【全校生はだしで 3分間のかけ足】
もうもうと土煙をたてて、はだしの子どもたちが、グループが、何組も校庭を駆け回っている。広島市のど真ん中、幟町小はビルに囲まれた中にある。典型的な「都会っ子」のはずだが、はだしを苦にせず走り回っている姿に、そのイメージは重ならない。二時間目と三時間目の間を利用した「三分間かけ足」のおかげだ。抵抗力のある子に育てようと、去年から全校はだし、薄着を奨励し、かぜをひく子をぐっと減らすのにも成功した。
----1982年9月30日 朝日新聞(広島)
佐方小学校(広島県廿日市町)
子どもたちは、年間を通して、半そで、短パンの体操着で過ごす。校庭へは素足で出る。
----1982年9月30日 毎日新聞(鹿児島)
西池小学校(宮崎県宮崎市)
【カゼひかなくなった 宮崎市西池小で「はだし健康法」】
宮崎市立西池小は、児童のほとんどが、朝登校してから夕方下校するまで、教室でも校庭でも一年中はだしで過ごしている。六年生の●●ルミさん(一二)も「最初は足の裏が痛かったけど、今では土の感じが気持ちいい。特に夏の木陰の冷たい土は大好き」
----1982年10月10日 朝日新聞(山形)
漆山小学校(山形県南陽市)
【学校では全員はだし】
十二学級、三百二十一人の全児童は学校ではみんなはだしで過ごす。新校舎改築の五十四年から実施している。一年間、はだし、半ズボン、半そでで通す子が四、五十人いる。
----1982年10月24日 岐阜日日新聞
蕨生小学校(岐阜県郡上市)
【"はだし教育"効果てきめん】
同小は児童数百十三人。運動場は狭く、体育館、プールも無いなど体育環境は悪い。このため五年前から毎朝始業時に全校マラソンを行い、三年前からは校舎内でもはだしで過ごす"はだし教育"を実践してきた。
----1982年10月28日 教育新聞
金生第二小学校(愛媛県川之江市)
体力つくりでは週四日、二、三校時の業間に二十分間の全校運動を実施。低・中・高学年の三グループに分け、全員がはだか・はだしで駆け足、縄とび、ボール運動。
----1982年10月29日 朝日新聞(熊本)
月出小学校(熊本県熊本市)
【素足教育 すっかり定着】現在市内のほとんどの小学校で実施している素足教育もすっかり定着している。教室での授業を始め、体育、昼休みの遊びの時間も学童たちは素足で校庭を駆け回る。
----1982年11月3日 朝日新聞
徳山小学校(山口県徳山市)
【"はだし教育"徹底】
「はだし教育」と「素読」が五十三年四月に始まった。はだし教育は7「アスファルトの街に住み、土に触れることの少ない子供たちが、土に親しめる機会を」と校内ではだしですごすもの。始めてから四年で、児童のへんぺい足の率が全国平均よりも一〇%余り低くなった。
----1982年12月7日 毎日新聞(静岡)
南中小学校(静岡県南伊豆町)
【"はだし体育"の効果くっきり】
町立南中小学校は、四月から「はだし体育」を実施してきたが、冬を迎えたので十二月からいったん休み、来年四月に再開する。はだしは脳を刺激し、集中力を養い土踏まずの退化を防止するなど、成長盛りの小学生の健康にはもってこい。同校は木造校舎のため校舎内は上ばきを使用、はだしは体育時間だけとした。
1983年(昭和58年)
----1983年1月1日 教育新聞
給田小学校(東京都世田谷区)
【元気な子 はだしの子】
最近東京都内でも。はだしの実践を行なう学校がふえている。このうち世田谷区立給田小学校では、二年前から教師を含め、全校あげてはだし運動に取り組んでいる。一昨年からは登校時と二時間目の終わり、給食後、下校時にそれぞれ「自由遊びの時間」を設定、全員はだしで遊ぶようにした。
----1983年1月12日 西日本新聞(熊本)
岩野小学校(熊本県水上村)
【はだしで丈夫な体に】
昨年の岩野小は、一年間を通し、はだしの生活を身につけることに努力をかたむけてきました。
----1983年1月21日 山形新聞
大久保小学校(山形県村山市)
【実を結ぶ「はだし運動」】
同小は四年前から全校児童が、はだし運動を展開しており、へん平足の児童が減っていることが分かった。同小のはだし運動は五月から十月まで行っている。児童のはだし運動に対するアンケートでは「好き」の答えが七六・八%を占めていた。
----1983年1月25日 読売新聞(岡山)
野馳小学校(岡山県哲西町)
【はだしで頑張る 哲西・野馳小の6年生】
野馳小の六年生(男九人、女十人)は、厳冬期をはだしで頑張っている。一部の男子が休み時間、上ばきをげた箱に入れず、脱ぎ捨てたまま外へ出るため、クラスで「三回繰り返すと罰としてはだしになる」と決めた。ところが、罰を受けた児童が「冷たくて気持ちいい」という。「それでは」と、昨年六月から校内では全員はだしに。
----1983年1月26日 北日本新聞
塚原小学校(富山県新湊市)
【風邪予防に効果 塚原小の"はだし教育"】
勉強する時も、運動する時もみんなはだし―。塚原小学校は児童の健康づくりの一環として"はだし教育"を行っている。同校が"はだし教育"を採り入れたのは一昨年春から。児童たちは体操のボール遊びなどを除くと、授業時間中はむろん、掃除から給食運び、マラソンに至るまでみんなはだしで通している。
----1983年2月4日 毎日新聞(大分)
大原小学校(福岡県北九州市)
【はだしの学校】
四月から十月まで、体育の時間と、毎日午前十時半から十五分間の"業間運動"(月―金曜)は、はだし、はだか(四年以上の女子は白い半そでシャツ)で過ごし、校舎内では、はだし、薄着で通す。十一月から三月までは一、二月だけ靴、体操服などを着けてもいいことにし、健康ならはだし、薄着で通すことを奨励している。
----1983年2月28日 読売新聞(山口)
埴生小学校(山口県山陽町)
【「はだし運動」大きな成果 へん平足が治った】
山陽町の埴生小学校は全校児童を対象にはだし運動を展開、へん平足矯正に大きな成果をあげている。「心身ともにたくましい防長っ子を」と運動を始めたのは五十六年九月。毎朝八時十分から約十分間、男子と低学年女子は上半身はだか、高学年女子は丸首姿で校庭を走っている。四月から十月までは全員はだし、年中はだしで走る児童もいる。
----1983年3月24日 読売新聞(福島)
関辺小学校(福島県白河市)
【在校生、はだしで送る】
体力づくりの一環として全校ぐるみで「はだし運動」に取り組んでいる白河市関辺小では、在校生全員が、はだしのままで卒業生を送り出した。同校では、文部省の体力づくり推進校に指定されたのを機に、五十六年九月から全校ぐるみで、はだし運動を始め、校内では一年中、はだしで通している。
----1983年5月21日 山陽新聞
有漢西小学校(岡山県有漢町)
【はだし生活で健康づくり】
同校がはだしの生活を始めたのは、五十六年九月。八年前から続けていた年間を通した半そで・半ズボンの薄着奨励の延長・発展として実施。五月から十月までは授業、休憩時間を問わず登校から下校まで校舎内外は全員はだしとした。
----1983年5月31日 読売新聞(山口)
三井小学校(山口県光市)
【はだし運動 光 三井小でもあすスタート】
光市の三井小学校は、六月から「はだし運動」を始める。この運動は、全児童が校庭でも教室でも靴を履かない。へん平足を治すのと健康のためで、十一月末まで。市内では周防、浅江小に続いて三番目。
----1983年6月11日 岡山日日新聞
萬歳小学校(岡山県哲多町)
【毎朝、はだしで走れ】
はだしで走れ、十市訪問マラソン―。阿多郡哲多町の萬歳小学校の朝は、全校児童がはだしで元気よくグラウンドに飛び出し、軽快な音楽に合わせて走ることから始まる。このユニークな"はだしマラソン"を始めたのは昨年十月。午前八時十五分から約七分間「てんとう虫のサンバ」「ビューティフル・サンデー」といった曲に合わせて、一周百メートルのトラックを児童の体力に応じて走る。
----1983年6月14日 毎日新聞(富山)
中太閤山小学校(富山県小杉町)
【運動場の石ころ拾いも自主的に 中太閤山小の裸足教育】
中太閤山小はいま"裸足の季節"―。児童全員が登校後はずっと裸足で勉強に運動に頑張っている。裸足教育が始まったのは五十六年春。二年間、五月から十一月まで児童全員が裸足を通し、中には冬季もずと裸足を続けた子も。今年も先月から"裸足期間"。
----1983年7月5日 朝日新聞(静岡)
磐田中部小学校(静岡県磐田市)
【はだしの先駆者】
「はだしの生活」を取り入れたのは六年前。はだしになることによって、まず、敏しょう性を養う。さらに、四季を通じての短パン、半そでの薄着とともに、寒さに耐える体づくりを目指している。児童は、登校してから下校するまで、校舎内はもちろん、校庭でもはだしで跳び回る。始業前の「おはようかけ足」、業間の全校運動のなわ跳びがあり、もちろん、はだしでやる。
----1983年7月10日 新潟日報
十全小学校(新潟県村松町)
【はだしっていいなあ】
子供たちを鍛えるには、まずはだしから―と十全小では、本年度から「はだし教育」を始めた。最初は痛がっていた子も「はだしのほうがいい」というようになり、六月から全面的に開始した。けがをしていたり、サッカーなどの場合を除き、原則的に校内はすべてはだし。
----1983年7月17日 読売新聞
精華小学校(奈良県奈良市)
【はだしで健康づくり】
はだしで健康づくり―市立精華小学校では、児童の健康づくりのため、新学期から学園生活を全部はだしに切り替え、朝礼や授業の合間には青竹踏みや健康棒体操を取り入れたユニークな"はだし教育"を始めました。
----1983年7月21日 教育新聞
広渡小学校(福岡県遠賀町)
「はだしの学校」で九州でも有名な遠賀町立広渡小学校。広渡小の朝は、健康タイムから始まる。全校児童が、音楽に合わせて運動場にクラスごとに円をつくり、準備体操のあと、はだしで一斉に五分間、マラソンをする。
----1983年7月27日 西日本新聞(熊本)
長陽西部小学校(熊本県長陽村)
長陽西部小学校では、夏になるとはだしで運動場に出るのがきまりです。もちろん校舎の中でもはだしで過ごします。
----1983年8月5日 朝日新聞(岐阜)
尾崎小学校(岐阜県各務原市)
【全員はだしで運動】
丘陵地の高台にあり、砂ぼこり防止のため、運動場は全面芝生。このため、児童たちは運動場では全員はだしが原則。登校後三十分間、はだしになって通学班ごとに運動場遊び。
----1983年8月10日 毎日新聞(石川)
第一小学校(石川県小松市)
その他ぼくたちの学校の特ちょうは、毎年六月―十月まで「はだし運動」をして、体力作りをすることです。
----1983年8月18日 朝日新聞(石川)
土田小学校(石川県志賀町)
二十分間の「土(土田)っ子体育」では全校児童二百五十七人が素足になり、それぞれの遊具で肩を組んで楽しむ。教室の入り口には、足裏を鍛えるための踏み竹もある。
----1983年8月24日 読売新聞(茨城)
大同西小学校(茨城県大野村)
【全校あげ素足運動】
大野村立大同西小は、全校挙げて素足で体育の授業を実践、効果をあげている。三年前に赴任した●●校長が「扁平足の防止や知能面でも効き目がある素足での運動を」と始めたものだ。一年目は週三時間ある体育の一時間を素足にし、昨年は二時間、今春からは三時間とも素足にした。
----1983年8月27日 朝日新聞(富山)
塚原小学校(富山県新湊市)
【年中はだし 持久走に力】
五十六年に校舎が新しくなったのをきっかけに、校内で子どもたちは全員「はだし」になることにした。子どもたちは登校するとすぐはだしになり、始業前の自主活動として校庭に飛び出して持久走をする。
----1983年8月28日 朝日新聞(鹿児島)
照島小学校(鹿児島県串木野市)
【裸、はだし体力作り】
照島小がことし五月から始めたのは「はだか・はだし運動」。登校したら全員はだしになって教室へ。始業前十分間は、はだしのまま運動場に出て全員ランニングをする。六年生●●路子さん(一一)は「最初は足の裏が痛かったけど、もう慣れた。教室で授業中もはだしでいるのは涼しくて、気持ちがいい」という。
----1983年9月10日 朝日新聞(香川)
志度小学校(香川県志度町)
【独特のマットで足鍛錬】
校内に入ると、校舎一階の廊下に敷かれた小突起のある「健康マット」と、その上をはだしで歩く子供たちが目につく。「過保護で体が弱くなっている。肥満気味の子も多い。なんとかして鍛えよう」と五十七年度から、はだし教育を採り入れたが、雨で廊下がぬれると滑りやすく、PTAの協力で長さ約百六十メートルのマットを購入して敷き詰めた。
----1983年9月18日 朝日新聞(三重)
外城田小学校(三重県多気町)
【野生味たっぷりの「はだし運動」展開】
特徴は「はだし運動」。体育の授業はもちろん、始業前や授業の合間に運動場で綱引きやボール運動、かけっこなどをするが、みんなはだしなのだ。三学期は靴をはいてもよいことにしたが、三十人近くがはだしで通した。
----1983年9月27日 中国新聞
造賀小学校(広島県東広島市)
【成果挙げる はだし教育】
造賀小学校では「はだしの教育」に取り組み、少しずつ成果をあげている。子供たちは冬季(十二月中旬―翌年二月末)以外、校舎内を除き、体育はもちろん遊び時間も全員はだしで土の感触を楽しみながら、元気に健康づくりに励む。
----1983年9月28日 朝日新聞(広島)
湯来西小学校(広島県湯来町)
【成果招く「三は運動」】
「三は運動」は、はしる、はだか、はだしの頭文字をとった。流感で学級閉鎖や学校閉鎖した苦い経験を反省し、六年前から始めた。冬でも半そで、半パンツ姿で登下校し、十二月から二月の厳冬期以外は、授業中もはだし。
----1983年9月30日 朝日新聞(広島)
能登原小学校(広島県沼隈町)
校内では、全員がはだし。足裏を強くし、自然に返ろうというわけ。渡り廊下には割り竹。
----1983年10月2日 読売新聞(宮崎)
方財小学校(宮崎県延岡市)
【はだし通学 僕らは元気】
初めは校内での上ばき、くつ下をはかないことから始めた。もちろん強制はしておらず、子供たちの自由。体育の時間にはだしで走り回り、石につまづいて生ヅメをはがしたり、けがをした子供もいたが、父母の奉仕作業で運動場の土を入れ替えたりしてけがはなくなった。「元気な子供は学校にもはだしで来てもいいよ」と話したところ、昨年からほとんどの子供がはだしで登下校するようになり、六年生の中には真冬もはだしでがんばった者もいた。
----1983年10月4日 読売新聞(福島)
関辺小学校(福島県白河市)
【「はだし運動」成果着々】
子供たちは登校すると、運動着に着替え、靴下を脱いで、はだしになって校庭に飛び出す。授業前の午前八時から十分間、一周二百メートルのグラウンドで全校マラソン。
----1983年10月5日 朝日新聞(広島)
東西条小学校(広島県東広島市)
始業前、昼休み、放課後、それぞれがグラウンドや校舎周辺でひたすら京都までの距離をめざして走る。今春からは土踏まずを形成させようと、はだしにするなど工夫も怠らない。
----1983年10月6日 毎日新聞(山口)
埴生小学校(山口県山陽町)
「自ら求め、学ぶたくましい子の育成」を研究テーマにスタートしてからは毎朝、授業前に校内マラソン。男の子は真冬でも上半身、裸。全員ハダシで起伏の多い校内を走る。
----1983年10月7日 毎日新聞(静岡)
静浦小学校(静岡県沼津市)
【沼津・静浦小の裸足早朝マラソン】
市立静浦小で、二年前からスタートした裸、裸足で走る早朝マラソンが、児童の健康づくりと学習意欲向上に大きな効果を上げている。マラソンは。始業前に登校した子供が、自分の体力に応じて一周百三十メートルのグラウンドを自由に走り回る形で行われ、三年生までは女子も裸で走り、中には十五周以上回るガンバリ屋も。
----1983年10月7日 朝日新聞(広島)
真亀小学校(広島県広島市)
二時間目が終わると「健康タイム」の音楽が校舎に鳴り響く。それを合図に上半身はだかにはだしの子どもたちが校庭へとび出す。「真亀体操」に合わせて体をほぐし、夏はかけ足、冬は縄とびに汗を流す。
----1983年10月8日 朝日新聞(広島)
佐方小学校(広島県廿日市町)
薄着、素足を奨励しており、子どもたちがはだしで跳びまわる校庭のすみには、プールのような大きさの足洗い場がある。
----1983年10月9日 読売新聞(鹿児島)
本名小学校(鹿児島県吉田町)
【はだしっ子元気】
同校が始めたのは二年前。休み時間を利用して、学校の裏山の八幡神社の階段を上り下りしたり、体育の時間ははだか、はだしで運動場をかけ回っている。
----1983年10月14日 朝日新聞(福岡)
天神山小学校(福岡県春日市)
天神山小では「たくましく元気な子供」をスローガンに、児童は年間を通してはだし。四年生以上の女子を除く全児童が上半身裸(冬場は薄着)になり、毎朝音楽に合わせて校庭を急歩したあと、乾布摩擦、独自の天神山体操をする。さらに、中間休みの「はだし、裸」の天神山体操、昼休みや放課後の運動遊びなど一日の運動は百分間。
----1983年10月18日 読売新聞(岡山)
今井小学校(岡山県笠岡市)
【はだし 気持ちいいょ】
今井小学校で、全校児童がはだしの学校生活をしている。今春、扁平足の調査をしたところ、十人のうち四人もいることがわかり、「足の裏を鍛え直してたくましい体をつくろう」と、二学期から取り入れた。登校するとゲタ箱で靴を脱ぎ、教室での授業も。校庭で遊ぶ時も、ずっとはだしのまま。
----1983年10月24日 教育新聞
三島小学校(愛媛県伊予三島市)
【はだか、はだしで サンタイムを活用】
二時間目が終了すると、児童たちは全員運動場に飛び出し、設置されたアスレチックの遊具などを利用して運動する。土と太陽に親しむ十五分間の「サンタイム」だ。早朝マラソンと「サンタイム」の活動及び正課体育は、ほとんどはだか、はだしで行われ、校内生活もはだしを励行している。
----1983年10月27日 朝日新聞(石川)
上熊野小学校(石川県志賀町)
この朝も、校舎のあちこちで、歓声が飛び交い、子どもたちが校庭に飛び出してきた。みんなはだし、上半身裸(三年生以上の女子は半そでシャツ)。「ファイト」「ファイト」。恒例の朝のマラソン。
----1983年11月2日 朝日新聞(熊本)
桜井小学校(熊本県植木町)
冷え込みが厳しくなって吐く息も白い朝、運動場では半そで、短パンツ、はだしの児童たちが、なわとびやかけっこに歓声をあげていた。五十六年からは「はだし」運動を取り入れた。冷水まさつに似た効果があるようだ。十一月末までは、半そでに短パンツ。
----1983年11月3日 北国新聞
西二又小学校(石川県輪島市)
【ぼくら"はだしっ子" 効果上げる「踏み竹廊下」】
同校は、四年前に全校剣道の時間を取り入れた。週一回の時間だが、子供たちがはだしで元気に跳び回っている姿にヒントを得て翌年から屋外体育も含め全時間を素足にした。学校では四―十月を素足の期間として、冬季は自主的な判断に任せているが、よほど寒くならない限りズックを返上しているという。
----1983年11月3日 朝日新聞
古関小学校(山梨県下部町)
【はだし教育三年】
四月から半年間、はだしで過ごす。「はだし教育」は今年でちょうど三年。当初、土踏まずのないへん平足の子が半数を超えていたのに、この十月、足裏の測定をしたところ、三分の一にまで減った。今年は運動会も全員がはだしで走った。
----1983年11月11日 愛媛新聞
高川小学校(愛媛県城川町)
校内では裸足、体育の時間は上半身裸という「裸足・裸運動」に取り組み、昨年四月からは自主トレを始めた。授業が終わると、児童たちは一斉に裸足、裸でグラウンドに飛び出す。初めは三年生以上を対象としたが、今では二年生以上八十八人が参加。グラウンドをジョギングした後、百メートルのダッシュと、走るフォームを作るためのタイヤ引きを交互に繰り返す。
2023年8月13日作成 2024年9月29日更新